世界遺産文献調査から

≪番外編≫凌風丸発見!

春、うららかな昼下がり。 勧興小学校のわき道を、自転車で走っていますと・・・ アサヒ工芸社という看板屋さんの壁面に・・・ おぉっ。 なっ、なんと! 凌風丸ではないですか〜〜! 立派な解説プレート付き。マリンブルーのリボンがステキです。 春の光を浴…

凌風丸の生涯 2

慶応2年(1866)2月28日に幕府大目付田沢対馬守と目付松浦越中守が将軍家茂の御内書を持って、鍋島閑叟に面会するため佐賀にやってきます。 このとき、奨学丸(幕府の船翔鶴丸のことと思われます)で早津江河口まで来て、凌風丸に乗り換え、三重津に上陸してい…

凌風丸の生涯 Ⅰ

県立図書館では、「九州・山口近代化産業遺産群」の一つとして世界遺産入りを目指す三重津海軍所跡の発掘調査を歴史的文献で裏付けるため、古文書からの読み取り調査を行っています。 今回はその調査から、幕末佐賀藩建造の実用蒸気船凌風丸のことについてお…