大盛況! ギャラリートーク&新春記念講演会

 こんにちは。

 1月29日に、「秋山兄弟の手紙」展示のギャラリートークと、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』のエグゼクテイブ・プロデユーサー 菅 康弘氏による新春記念講演会を開催しました。
 遅れましたが、今回は、その模様をお伝えします。



 当日は、雪が降るかもしれない、という心配がありましたが、降らずに一安心。でも、1月7日からPRしはじめて、一か月もたっていないからお客さん集まるかな〜という心配がありました。

しっかーし、蓋を開けてみればギャラリートークも講演会も大入り満員でした!


【ギャラリートーク
 13時から、秋山兄弟の手紙が展示されている博物館でギャラリートークがスタート。こちらの予想を超える約130名の方に参加していただきました!!

ギャラリートーク

・この手紙は、佐賀市諸富町出身の塚原嘉一郎さんという実業家だった方のご長女からご寄贈いただいた。
・今回発見された資料は「坂の上の雲」のその後の時代に書かれたもの。
・県立図書館の『秋山好古』という本をよく見たら、嘉一郎さんご本人が図書館へ寄贈されたものであった。
・秋山兄弟の手紙が佐賀に残っていたかというと、嘉一郎さんが好古の長女よしさんの結婚相手だったため。
・塚原家の姻族の豊子さんは、平成11年に亡くなられている。(ご健在であれば101才)。『坂の上の雲』は遠い昔のことのようだが、実際に秋山兄弟と会ったり話したりしていた方は、つい最近まで佐賀にいらっしゃった。
・秋山兄弟は同じ兄弟であってもまったく違う教育を受けた世代。好古さんは松山の藩校を出て、いわゆる四書五経を教養として身に付けた人。真之さんは「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」で知られた名文家だが、明治の教育を受けた人。そういう違いが二人の手紙の字体にも表れているように思う。

書簡の調査を担当した職員の、調査から公開に至る様々な発見や、書簡の魅力についてのギャラリートークを、皆さま興味深く聞かれていました。


【新春記念講演会】
 14時から、美術館ホールで、講演会がスタート!こちらも、480人の会場が満員に!!
満員の美術館ホール

 まずは、佐賀県馬場副教育長のあいさつから。
佐賀県馬場副教育長のあいさつ
 今回の展示・講演会を開催するにいたった経緯や目的(手紙が県立図書館に寄贈されたことから始まった。秋山真之が活躍した海軍発祥の地とも言える佐賀県関係資産の三重津海軍所跡等への関心を高めてもらい、世界遺産登録に向けた県民の皆さまの機運が一層盛り上がることを期待していること)を述べ、あいさつとされました。

 ではでは、菅 康弘氏の登場です!
菅 康弘氏の登場

・自分の仕事は、プロデューサーである。「品質」「予算」「危機」「労務」管理を行う仕事をしている。
・『坂の上の雲』という作品に参加することに意義があると、出演者の方が言ってくだあったのが嬉しかった。
・作品の時代の写真は残っているが、白黒であるため、色をつけるのはとても苦労した。
・一つのシーンも、時間・場所を変えて撮影しており、様々な編集をしている。『坂の上の雲』は、日本で一番VFX(特殊効果)を活用している作品である。
・年配の女性の方から、小さいころに歌った「『廣瀬中佐』の歌を思い出した」という手紙を30通くらいいただいた。
・『坂の上の雲』第三部の撮影は終了している。これから12月の放送に向けて編集作業を行う。

といった、坂の上の雲の撮影秘話、裏話を、実際の映像とあわせてお話されました。
実際の映像とあわせてお話
 会場の皆さまも、話に深く聞き入り、映像に目が釘付け!
 



 講演会が終わったあとも、展示会場は大入り、急きょミニギャラリートークが開催されました〜

 『坂の上の雲』の人気、そして秋山兄弟の身近に佐賀出身の人物がいたことの意外感、これらがあわさり、今回の大成功に結び付いたのだと思います。
 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!



 さて、博物館での実物展示期間も、残りわずかとなりました。2月20日(日曜日)までですので、ぜひご覧ください!!

【関連リンク】
佐賀県立博物館・佐賀県立美術館ホームページ:
http://www.pref.saga.lg.jp/web/museum.html
○新春企画 「秋山好古・真之の手紙」を特別展示します:
http://www.pref.saga.lg.jp/kentosyo/s-kikaku/tokubetsutenji.html
三重津海軍所跡について:
http://www.pref.saga.lg.jp/web/kankou/kb-bunka/sekai-isan/_28393.html#mietsu