国文学研究資料館から資料調査のために来館されました

こんにちは。

 佐賀県立図書館は江戸時代の国文学関係の文献資料を多数所蔵しています。
 これまでにも全国的な注目を集め、影印本(えいいんぼん)として出版された県立図書館所蔵の資料も2点あります。

・「佐賀縣立図書館蔵 平家物語」 二松学舎大學出版部 昭和60年3月25日発行
・「伊勢物語 坊所鍋島家本」 勉誠出版 平成21年8月31日発行

 「伊勢物語 坊所鍋島家本」については、昨年、新聞やテレビでも取り上げられましたので記憶にある方もいらっしゃると思います。
このため、全国の研究者の方々が調査のためにしばしば来館されます。

 10月15〜17日、昨年に引き続き国文学研究資料館の事業として5名の先生方が県立図書館所蔵の国文学関係の資料を調査されました。具体的には、平成18年に寄贈していただいた富本梅坡(とみもと ばいは)関係資料を調査されました。『佐賀の文学』(新郷土刊行協会 昭和62年1月10日発行 p98)には以下のような紹介があります。

 富本梅坡 三代藩主綱茂に召され富本伊右衛門と改名。二条派歌学を平間長雅に学び、貞享4年(1687)古今伝授を受けたといわれる。筑紫琴の師範でもあった。(寛文4年-正徳3年・1664-1713)異本正徳5年没。

 来年度も調査は継続されますが、調査の進展によって上記の平家物語伊勢物語同様に全国的な注目を集める資料が発見されることを期待しています。

※影印本:原本を写真印刷によって複製した本。

※「伊勢物語 坊所鍋島家本」については:
http://www.pref.saga.lg.jp/kentosyo/kyoudo/shozou/isemonogatari.html
国文学研究資料館については:
 http://www.nijl.ac.jp/

調査風景
(写真)調査風景