韓国から王仁博士の調査に来館されました

 こんにちは。

 15日(日)の佐賀新聞に、「王仁の神埼上陸を検証」という見出しの記事が掲載されました。古代史に興味がある方にとって、王仁博士は、古事記日本書紀の記述でおなじみの人物ではないでしょうか。しかし、韓国側の文献には記載されていない、謎の多い人物です。
王仁博士は、日本側の文献によると百済から渡来し、漢字と儒教を伝えた人物とされています。

 この王仁博士との関わりがあるのではという祠が、佐賀県東部、神埼市神埼町志波屋の竹原地区にあります。この王仁天満宮と刻まれた祠については、地元のブログなどでも取り上げられ、「まちおこし」の起爆剤にとの思いもあるようです。

 さて、13日(金)、この「王仁」と王仁博士の関わりを調査するために、韓国の王仁文化研究所から4人の研究者の方が県立図書館にお見えになりました。半日の調査でしたが、王仁博士がどんな経路を通じて神埼に渡ったのかという点に関心を持たれ、幅広く郷土資料を調査されました。

 また、お帰りの際には、韓国での調査状況が報告された資料を寄贈していただきました。ありがとうございました。

 今回、この他の調査では、王仁博士の子孫とされる行基の俗姓と同じ名前の高志神社(神埼市千代田町)・朝鮮系土器が出土した高志神社遺跡(神埼市千代田町)、徐福伝説の伝承が残る貴別当神社(神埼市千代田町)、牛角取手付壺などの朝鮮系土器が多数出土した土生遺跡(小城市三日月町)等の現地調査をされたようです。

王仁博士については:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E4%BB%81

佐賀県内での調査の様子:http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1705553.article.html


寄贈いただいた資料

(写真)寄贈していただいた資料