古文書の整理は順調です(その2)

 こんにちは。
 佐賀県立図書館では古文書や古地図・絵図等の歴史資料約9.5万点所蔵しています。また、未整備の歴史資料が約1万点(推計)あります。

 これらの資料を日々管理し、また未整備資料を受け入れ、排架し、閲覧していただくまでに必ず必要な作業について紹介します。

 歴史資料は、程度の違いはありますが、埃やシミなどの汚れがある、剥がれや破れている、虫損がある、カビがある等さまざまな状態で受け入れます。そのため、その状態を丁寧に確認する必要があります。さらに、その汚れを除去しなければなりません。この作業の有無がその後の資料の状態を左右します。
 また、目録作成終わった歴史資料を閲覧していただくために、ラベル添付、題箋や表紙、本紙の剥がれた部分の補修や接合など、細かい作業が連続します。このため、この作業は、歴史資料の取り扱いに習熟した職員が慎重に作業を進めています。
 装備の他にも補修が大切な仕事になります。経年変化や閲覧による傷みや剥がれなど、職員でできる範囲は限られますが、中綴の補修や綴じ直し、継ぎ直し、糊差し程度の補修を行います。
 以上の作業内容でも貴重な資料や紙質が劣化しているもの、虫損直しや裏打ちは専門業者の方に任せることになります。
 現在、先月購入した鍋島睦郎関係書簡、和本、絵図などの作業を進めています。
 目録の作成状況については、6月27日のブログで御紹介しています。
整理作業の状況

(写真):整理作業の状況