郷土資料デジタル化促進事業の入札を行いました

 こんにちは。

 佐賀県立図書館では郷土資料のデジタル化に取り組んでいますが、その中心となる事業である郷土資料デジタル化促進事業の入札を6月28日に行い、受託する業者の方も無事決定しました。

 デジタル化は、古文書、古地図・絵図、絵葉書、各種目録、マイクロフィルム、書籍など多様な資料を対象としており、以下のような内容で進めていきます。

  • 蓮池鍋島家文庫の日記類や江藤家資料をはじめ、公開の準備が済んでいる古文書をスキャニングし、目録から画像を検索できるようにする。
  • 大型で劣化が進んでいる古地図・絵図は、高性能なスキャナで分割スキャニングし、接合することによって高精細画像化する。
  • 紙ベースの目録をデータベース化し、検索性を高める。
  • これまで県立図書館が刊行してきた佐賀県史や佐賀県史料集成など、すでに一般に入手することができなくなった書籍類をスキャニングし、閲覧できるようにする。
  • 古文書類を撮影したマイクロフィルムをデジタル化する。
  • 明治・大正期の絵葉書や写真をデジタル化する。

 当然、これらのデジタル化された成果を公開するためのシステム構築にも取り組まなければなりません。そのことによりワンストップで郷土資料にアクセスできるようになります。

 さて、佐賀県は、幕末・明治期に先進的な科学技術や人材育成に大きな役割を果たしましたが、その活動を裏付ける多くの資料を佐賀県立図書館は所蔵しています。また、龍造寺家文書を始めとした中世以来の資料も数多く所蔵しています。このような資料を整備し、広く情報発信することは佐賀県立図書館の重要な役割だと考えています。
 このデジタル化によって、その責務の一端を果たすことができると考えています。