古文書の整理は順調です：その1 - I Love SAGA! 〜佐賀の歴史・文化の創造と発信〜

　こんにちは。

　佐賀県立図書館では「I Love SAGA!　〜佐賀の歴史・文化の創造と発信〜」をキーワードにさまざまな事業に取り組んでいますが、これまで整備できなかった古文書を整理し、目録の作成、デジタル撮影、目録のデータベース化などに取り組んでいます。

目録作成の状況（図書館サポーターの方にも手伝っていただいています）

　これまでに目録作成が済んだ古文書や古地図・絵図等の歴史資料約9.5万点を所蔵していますが、毎日コツコツ取り組んでいる目録作製の状況を紹介します。

　目録作成は、図書館の職員だけではなく、古文書に造詣の深い図書館サポーターの方々にもお手伝いいただいています。図書館サポーターの方々から長年の研究に基づいた興味深いお話を伺い、和気藹々とした中で古文書と真剣に取り組んでいます。

　先月までは北川家資料を中心に目録作成を行っていましたが、今月からは石橋家資料に着手しています。北川家資料は、明治期に第2・5・6代佐賀市長を務めた石丸勝一（1851〜1922）に関わる資料で、石丸勝一が中心となって収集した典籍・雑誌類、石丸家で作成・収受された書簡などの記録類で構成されています。また、石橋家は、幕末期に有田皿山代官を勤めた石橋三右衛門の家柄であり、幕末期の佐賀を知る上で貴重な資料が発見されることが期待されています。まだ、始まったばかりですがこのブログでも進捗状況を紹介していきたいと思います。

　昨年度の整理では、伊勢物語の確認や中林梧竹書簡の発見がマスコミでも報道されました。今年度は、どんな資料が出てくるかご期待ください。私たちも毎日がワクワクしながら取り組んでいます。

（写真）：目録作成の状況（図書館サポーターの方にも手伝っていただいています）