ギャラリートーク@市立図書館

東日本大震災による被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。


ちょっと前になりますが、報告です。
3月23日、当館の郷土調査担当の多々良係長が、佐賀市立図書館でギャラリートークをおこないました。
ギャラリートーク風景

平日のお昼間だったので、お客さまが来てくださるだろうか・・・
ちょっとドキドキのスタートでしたが、
多々良係長のおはなしに、だんだん通りすがりの人も、足がとまり・・・
なんと、15人以上のみなさまに、お話を聞いていただきました。

塚原嘉一郎さんが、唐津海員学校(今の国立唐津海上技術学校)設立にとても努力したこと。
坂の上の雲』の秋山兄弟と、家族ぐるみのお付き合いのこと。
嘉一郎さんの弟・孫一さんは、正岡子規と親しかった松山のスーパー知識人、内藤鳴雪の孫娘と結婚したこと。

これまで、10回以上?はギャラリートークをこなした多々良係長。
「もう忘れちゃったよ〜」と言いながらも、新しい話も飛び出しました。

嘉一郎さんのまわりに、秋山真之をはじめ松山出身の海軍関係者がたくさんいたこと。そして、嘉一郎さん自身も海員学校を通して、海とのつながりを持っていたこと(嘉一郎さんのお祖父さんも、佐賀藩の船のお役についていました)。

知れば知るほど、嘉一郎さんの広い世界に魅せられます。

ギャラリートークに参加されたみなさまにも、そんな嘉一郎ワールドが伝わったようです。

ギャラリートーク風景2


今回の貸し出し展示とギャラリートーク、市立図書館の職員のみなさんのおかげで、多くの方々に楽しんでいただけたようです。
ギャラリートークの場所についても、職員のみなさんが一生懸命アイディアを出し合われたとのこと。

展示『塚原嘉一郎と「坂の上の雲」』を見てくださたみなさま。そして、市立図書館の職員のみなさま、本当にありがとうございました!



★おまけ★
内藤鳴雪の『鳴雪自叙伝』(岩波文庫)は、係長イチオシの一冊です。「いや〜、この人、がばい(すごい)おもしろか人ですよ!子どもの頃、よく布団の中でウンチしてたって言うんです。いや〜おもしろい!」県図書にもございます!→『鳴雪自叙伝』請求番号(K /911.36 /N29)