国立公文書館長高山正也さまが来館されました

 こんにちは。

 12月19日(日)、九州大学中央図書館で前日に行われた「ライブラリーを科学する」(ライブラリーサイエンス専攻設置記念シンポジウム)にパネリストとして出席された国立公文書館長高山正也さまが来館されました。
 今回は、佐賀県立図書館が取り組んでいる「郷土資料のデジタル化」の視察のために来館されました。

 先日、パシフィコ横浜での図書館総合展において「公共図書館への公文書管理法の影響:地域住民への情報サービスにおける公文書の価値」というお話しを拝聴していましたので最初は緊張していましたが、公文書と図書館の関係を図書館法第3条との関わりでわかりやすく丁寧に説明していただきました。穏やかで温厚な語り口に思わず引き込まれました。
 公文書館と図書館の連携、あるいは一体的な運用も視野に入れたお話しでした。

 お話を伺って、まず、現在の取り組みの状況についてご説明し、絵図のデジタル画像、古文書の複製本の整備状況、佐賀県人名検索データベースの状況、古文書や絵図を収蔵している特別書庫を見ていただきました。

 デジタル化の状況については、先日の図書館総合展示で報告した資料を使いながら、その対象、古文書や古地図・絵図の具体的なデジタル化の内容を紹介しました。

県内の絵図や古地図を見ていただいています

 「くすネット」コーナーのパソコンで公開している古地図の前では、「これは佐賀県出身の友人に教えてあげよう。」と言っていただきました。

古文書の複製本コーナーの前です

人名カードを出して見ていただいています

 郷土資料室にある人名カードのところでは、「これが人名検索データベースの元になったものですね。今の図書館職員にはカードを知らない者もいるんだ。」と懐かしそうにカードをご覧になりました。

特別書庫の佐賀県明治行政資料の書架の前で

 特別書庫では、古文書や古地図・絵図の排架している状況を見ていただきました。「最近はこんな古い文書に関心があります。」と話されながら熱心にご覧になりました。

佐賀県人名検索データベースを操作しています

 最後に、佐賀県人名検索データベースを操作し、検索したい人名が掲載されている資料にどのようにして辿り着くのかという事例を見ていただきました。現在、379,468件の人名が登録されています。

 「佐賀は初めてです。」とご多忙な中、わざわざ来館していただき、ありがとうございました。
 今後とも佐賀県立図書館をよろしくお願いします。


国立公文書館については:
http://www.archives.go.jp/
・「ライブラリーを科学する」については:
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/events/20101218.html
佐賀県人名検索データベースについては:
http://sagakentosyo.sagafan.jp/e289504.html