龍馬ゆかりの蒸気船の絵か?

こんにちは。

平成22年7月28日(水曜日)の新聞に、「いろは丸の絵発見か」(佐賀新聞)、「いろは丸絵図佐賀に現存」(西日本新聞)、「これが『いろは丸』ぜよ」(毎日新聞)という見出しの記事が掲載されました。
 龍馬ファンのみならず、幕末の歴史に興味ある方は、本文とともに掲載された蒸気船の絵をマジマジとご覧になったのではないでしょうか。

 資料の所蔵者は、財団法人鍋島報效会なべしまほうこうかい ですが、「白帆注進外國船出入注進しらほちゅうしんがいこくせんでいりちゅうしん 」(請求番号:鍋252-56)をふくむ鍋島家文庫は佐賀県立図書館に寄託されています。
 原本は、長崎市歴史民俗資料館で開催されている「長崎の海と船展」(平成22年8月31日まで)で展示されていますが、佐賀県立図書館では複製本を準備していますので見ていただくことができます
 残念ながら、複製本は白黒版で、原本の鮮やかな彩色はわかりませんが、船の様子はわかります。
 さて、「白帆注進」とは、江戸時代の長崎警備に関連して、港外の遠見番から長崎に入港する外国船等を監視し、入港について佐賀まで報告することです。
 そもそも長崎に遠見番が設置されたのは、「島原の乱」(1637-1638)後であり、福岡藩(1641)と佐賀藩(1642)による隔年毎の「長崎警備」がスタートしました。

・鍋島報效会:http://www.nabeshima.or.jp/nabesima/
・「いろは丸」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%AF%E4%B8%B8%E5%B1%95%E7%A4%BA%E9%A4%A8
・鍋島家文庫複製本の利用:http://www.pref.saga.lg.jp/kentosyo/kyoudo/shozou/nabeshimakebunko/nabeshimakebunko-web.html