郷土資料デジタル化促進事業の視察に平戸図書館からこられました

 こんにちは。

 平成22年7月21日(水曜日)、佐賀県立図書館が取り組んでいる郷土資料のデジタル化の事業内容について、平戸図書館(長崎県平戸市)から館長さまをはじめ担当の方に視察していただきました。

 平戸図書館では、平成22年度の図書館振興財団の助成事業として、沖禎介(1874-1904)に関わる「沖図書」の保存整備事業に取り組んでおられますが、その事業の中で和本類を中心に資料のデジタル化を計画されています。当館では、昨年度から古文書類のスキャニングによるデジタル化に取り組んでいることもあり、事業のデジタル化の取り組み状況を見ていただきました。

古文書撮影準備の状況(受託業者の作業場)
(写真)古文書撮影準備の状況(受託業者の作業場)

 まず、当館の事業の内容や対象、デジタル化の仕様、帳票で管理している古文書の書誌情報(40項目)等についてご説明し、受託業者の作業場で行われている古文書のデジタル化の工程を見ていただきました。

 受託業者の作業場では、蓮池鍋島家文庫の日記類の受け入れ、目録との照合、資料の現状確認と撮影が行われ、さらに、製本化されていた日記の解体作業が進められていました。
 日記類は、一部ハードカバーでの製本化が行われていたこともあり、ハードカバーの取り外し、綴じの除去、一丁毎の取り外し、折れや巻き込み部分のアイロン掛けなど、スキャニングに必要な前工程が行われていました。

 なお、今年度分についてのスキャニング作業を当日行っていなかったこともあり、昨年度作業分の画像を見ていただきました。スキャニング解像度は、400dpiを基本とし、jpg形式で作成しています。

 平戸図書館では、当初マイクロフィルムでの撮影を考えられておられたとのこともあり、担当の方からは、マイクロフィルムとデジタルの比較、作業工程の内容・手順等について鋭い質問をいただきました。

〇関連リンク
「沖図書」については:http://d.hatena.ne.jp/josei003-10/20100624/1277368092