ギャラリートーク@佐賀市立図書館(2)

東日本大震災による被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。
 こんにちは。

 11月29日(火)、坂の上の雲』の主人公秋山好古・真之兄弟の書簡(複製物)が展示されている佐賀市立図書館(本館)でギャラリートークを行いました。
 本館でのギャラリートークは3月に引き続き2回目となります。再度お話しする機会を与えていただきありがとうございました。

 今回は、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第3部の放送直前と言うこともあり、まず、主人公秋山好古・真之を中心に主な登場人物、秋山家と塚原家の関係、秋山好古・真之と塚原嘉一郎の関係について説明し、紹介する書簡の背景についてお話しました。
 次に、好古の長女與志と結婚した嘉一郎に宛てた好古・真之からの書簡7通を選らんで、その内容とその背景等を説明しました。
 ほとんど手紙を書かないとされていた好古から嘉一郎・與志にあてた愛情溢れる書簡、お互い尊敬しあう信頼関係が伺える真之の書簡等から一般に流布している伝記等ではうかがい知れない好古や真之の人間性が直に伝わってきます。

 最後に、今年は「辛亥革命100年」ということもあり、孫文自身や日本で孫文の革命を支援した梅屋庄吉、宮崎㴞天、玄洋社頭山満)が話題になることが多いようですが、真之や嘉一郎と孫文や国民党との深い関わりを示す「日支組合規約」の締結や広東省興寧鉄山の開発契約締結についても少しだけですが紹介しました。

 今回も時間を少々超過してしまい会場の佐賀市立図書館さまにはご迷惑をおかけしました。

さて、ギャラリートークが終わって、いくつか質問をいただきましたが、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』の他、先日NHKで放映された土曜ドラマスペシャル「蝶々さん〜最後の武士の娘〜」(宮崎あおいさんが演じる主人公蝶々さんが佐賀藩家老深掘鍋島家の士族の娘という設定になっており、「葉隠」を手にするシーンもありました。)についての質問がありました。テレビの力は大きいなと改めて感じました。

ギャラリートークの風景@佐賀市立図書館

 ギャラリートークの風景@佐賀市立図書館

昭和4年(1929)1月4日付けの賀状が、『NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲』(第3部)p168に掲載されています。