郷土佐賀に関する講演会を開催します

東日本大震災による被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。

 こんにちは。

 県立図書館では、今月17日(土)、18日(日)と連続して講演会を開催します。

 講演の内容は、いずれも郷土佐賀の歴史に深く関わる興味深いお話です。佐賀に対する新しい発見や、これまで歴史の教科書で「知っていたつもり」だったことの意外な背景を聞けるかもしれません。

「元文屋敷帳の謎を解く」
・日時:9月17日(土) 13:30〜15:00 *受付:13:00〜
・場所:佐賀県立図書館 会議室
・講師:片倉日龍雄(かたくら ひるお)さん(『佐賀県近世史料』執筆委員)

 元文5年(1740)に作られた「元文屋敷帳」の正式な名称は、『城下大曲輪内屋敷帳』(じょうかおおくるわないやしきちょう 請求番号:鍋832-2)ですが、作成されたのが元文5年(1740)だったこともあり、「元文屋敷帳」と呼ばれることもあります。
 同時に作られた御城下絵図と対照することにより、これまで知られていなかった城下町の「謎」を紹介しながら、その「謎」をわかりやすく解明していただきます。

・『城下大曲輪内屋敷帳』の詳しい説明は:
http://www.nabeshima.or.jp/site_files/file/sample_yashiki.pdf
・屋敷帳や竈帳に関するブログは:
(屋敷帳)http://sagakentosyo.sagafan.jp/e390705.html
(竈帳)http://sagakentosyo.sagafan.jp/e415863.html
*県立図書館では、『城下大曲輪内屋敷帳』の複製本、活字本を閲覧していただけます。

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「子午線への一万里〜伊能忠敬の夢〜」
・日時:9月18日(日) 13:30〜15:00 *受付:13:00〜
・場所:佐賀県立図書館 会議室
・講師:龍道真一(りゅうどう しんいち)さん(作家)
*講師龍道真一さんの著作は:
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%97%B4%93%B9%81@%90%5E%88%EA/list.html
*県立図書館でも、「化天」「日輪」「裂けた空のかなたに」「陽よ、明日に輝け」の4点を所蔵しています。貸出できる資料です。

 教科書でも紹介される忠敬は、49歳で隠居後、50歳のとき江戸に出て、幕府天文方高橋至時(たかはし よしとき)に師事し、暦学・天文を修めます。この勉強中に緯度1度の距離が暦学上の問題となっているのを知り、蝦夷地[北海道]への測量をはじめとして、寛政12年(1800)から文化13年(1816)まで、日本初の実測による全国測量を実施しました。その測量に到るまでの忠敬についてを中心にお話ししていただきます。
 なお、今から199年前の9月19日、20日測量途中佐賀城下に立ち寄ります。

伊能忠敬については:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%83%BD%E5%BF%A0%E6%95%AC
伊能忠敬の測量に関するブログは:
(その1)http://sagakentosyo.sagafan.jp/e410732.html
(その2)http://sagakentosyo.sagafan.jp/e413070.html
(その3)http://sagakentosyo.sagafan.jp/e414642.html
(その4)http://sagakentosyo.sagafan.jp/e416207.html

*いずれの講演会も受講料、事前の申し込みは不要。駐車場は、県庁来訪者用駐車場のご利用をお願いします。